月極駐車場を利用するなら、雨や風、鳥のフンなどから車を守ってくれる屋根付きがいいという人は多いと思います。
車の汚れや傷みを防ぐだけでなく、雨の日の車の乗り降りも、屋根付きだと楽ですよね。
屋根付きの月極駐車場にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 立体駐車場
- 自走式立体駐車場
- 機械式立体駐車場
- ガレージ
- 高架下駐車場
これだけ種類があります。
それぞれの特長や、メリット・デメリットをまとめましたので、屋根付き駐車場選びの参考にしてください。
- 屋根付き月極駐車場のメリット・デメリット
- 屋根付き月極駐車場の種類
- 屋根付き月極駐車場はこんな人におすすめ!
屋根付き月極駐車場とは?メリット・デメリット
屋根付き月極駐車場は、屋根なし(平面式)駐車場と比較すると、どのようなメリット、デメリットがあるのか理解しておきましょう。
屋根付き月極駐車場のメリット
屋根付き月極駐車場のメリットは、
- 屋根があるので、雨や水垢、鳥のフン、紫外線などから守ってくれる
- 車体の塗装やワックスの持ちがよくなる
- 雨の日は、濡れずに車の乗り降りができて楽
- 直射日光を遮ってくれるので、夏場でも車内が熱くなりにくい
太陽光、主に紫外線がお肌に害があることはよく知られていますが、実は、車のボディも劣化させてしまいます。
- 塗装が剥げたり
- 色あせたり
場合によっては、内装部分まで劣化が進むこともあります。
また、特に夏場は直射日光を遮ることができるので、車内の温度が上がりにくく、エアコンの効きも良くなるという点もメリットです。
そのため、屋根付きの駐車場は、車のコンディションを保つにはとても良い環境です。
屋根付き月極駐車場のデメリット
屋根付き月極駐車場のデメリットは、
- 駐車料金が高めに設定されている
- 車の高さに制限がある
- いたずら、車上荒らし、盗難などのリスクはある
屋根付きの駐車場は、車の汚れ、紫外線からのダメージなどは防いでくれますが、セキュリティ面では、機械式立体駐車場を除き、普通の平面式駐車場とあまり変わりません。
いたずら、車上荒らし、盗難などのリスクはあるので注意しましょう。
屋根付き月極駐車場の種類
屋根付き駐車場にはどのような種類(タイプ)があるのでしょうか。
- 立体駐車場
- 自走式立体駐車場
- 機械式立体駐車場
- ガレージ
- 高架下駐車場
それぞれの特長をみていきましょう。
立体駐車場の種類と特長
立体駐車場には、
- 自走式立体駐車場
- 機械式立体駐車場
の2種類があります。
立体駐車場は、スペースの狭い土地を有効活用でき、駐車できる台数を多く確保できます。
自走式立体駐車場とは?
自走式立体駐車場とは、ショッピングモールなどの商業施設に併設されているスロープを上がるタイプの駐車場で、ドライバーが運転し、駐車します。
- 車の出し入れや、荷物の出し入れがしやすい
- 車の重量制限や車高制限が緩い
- 雨風や紫外線にさらされないため、車へのダメージを減らすことができる
- 平面駐車場よりは、セキュリティ面も比較的安心
この自走式立体駐車場も、次の3種類に分けることができます。
- フラット式
- スキップ式
- 連続傾床式
立体駐車場:フラット式
「フラット式」は、駐車場の各階が、スロープで連結され、駐車スペースは平坦になっているタイプの立体駐車場です。
自走式立体駐車場のなかではもっとも多いタイプで、見通しが良くスムーズな駐車が可能です。
立体駐車場:スキップ式
「スキップ式」は、平坦な駐車スペースを半階分ずつずらし、それぞれをスロープで連結したタイプの立体駐車場です。
スロープが短いので、走行しやすいことが特徴です。
立体駐車場:連続傾床式
「連続傾床式」は、スロープに駐車スペースが面しているタイプの立体駐車場です。
スロープが駐車スペースを兼ねている(スロープが不要)ため、フラット式、スキップ式より多くの駐車スペースを確保できるのが特長です。
機械式立体駐車場とは?
機械式立体駐車場とは、駐車装置(パレット)に車をのせ、機械で上下左右に車を移動させて収容するタイプの駐車場で、タワーパーキングとも呼ばれています。
最近のマンションの駐車場の多くは、狭いスペースでも収容台数を確保できる機械式立体駐車場が主流となっています。
- 雨風や紫外線にさらされないため、車へのダメージを減らすことができる
- 車の重量制限や車高制限があるので注意が必要
- 契約者しか操作ができないので、セキュリティ面ではかなり安心
- 車の出し入れに時間がかかる
- 他の利用者の車にぶつけるといったトラブルを防止できる
毎回、車を出し入れするのに、機械の操作が必要になるので、他の駐車場と比べると出し入れに時間がかかります。
また、一台ずつしか出せない駐車場もあり、待ち時間が発生してしまうこともあります。
最近は少ないですが、機械の故障により、乗りたい時に、車が出せなくなるリスクがあることも頭に入れておきましょう。
ただ、駐車装置(パレット)に車を乗せてしまえば、後は機械が収容してくれるので、隣の車にぶつけてしまったというようなトラブルは防止できます。
機械式立体駐車場には、大きく分けて
- 二段式・多階式
- タワー式
- パズル式
と3種類ありますが、大半は主にマンションに多く設置されている「二段式・多階式」と呼ばれるタイプです。
「二段式・多階式」は、パレットが縦に2~4段程度並んでいて、機械を操作することでパレットが上下に昇降し、自分のパレットが駐車位置に降りてくるタイプです。
「タワー式」は、大型ショッピングセンターやホテルなどに主に設置されています。
タワーの中で車を乗せたパレットが移動するタイプで、車は外から見えません。
人も入ることができないので、セキュリティが高いのが特長です。
「パズル式」は、操作盤の駐車スペース番号を押すと、パレットがパズルのように上下左右に動き、自分のパレットが駐車位置に降りてくるというタイプです。
ガレージとは?
ガレージとは、壁で囲まれている駐車場、車庫のことです。
シャッターが付いている場合もあります。
車を雨や風から守ることができますが、シャッターが付いている場合は、通気性が悪いのがデメリットです。
例えば、雨に濡れた状態でガレージに駐車したままにしておくと、錆びてしまうこともあります。
高架下駐車場とは?
高架下駐車場とは、高架下を利用した駐車場で、高架が屋根代わりになります。
駅の近くにあるので、電車を利用する人には便利です。
高架が屋根代わりになっているだけなので、横からの雨や風を完全に遮ることはできません。
月極駐車場は屋根付きと屋根なし、どちらがいい?
結局、月極駐車場を利用する場合、屋根付きと屋根なし、どちらがいいのでしょうか。
車のコンディションを少しでも良い状態に保ちたいのであれば、屋根付きの立体駐車場がおすすめです。
しかし、ガレージだと、通気性が悪く濡れたままの状態で停めておくと錆びる可能性もあり、高架下駐車場では、横からの雨や風は防げないので、汚れやすくなります。
月額料金を、少しでも安く抑えたいのであれば、屋根なし(平面式)駐車場の方がおすすめです。
特に都心部だと、屋根付きの立体駐車場は料金も高くなってしまいます。
また、車の出し入れのしやすさ、車の出し入れに時間をかけるのが嫌だという場合も、屋根なし(平面式)駐車場の方よいでしょう。
月極駐車場を利用するなら屋根付きがいい?屋根付きのメリット・デメリット。まとめ
屋根あり駐車場のメリットは、
- 屋根があるので、雨や水垢、紫外線から守ってくれる
- 車体の塗装やワックスの持ちがよい
- 雨の日は、濡れずに車の乗り降りができて楽
- 直射日光を遮ってくれるので、夏場でも車内が熱くなりにくい
ということです。
しかし、月極で借りることができる屋根付き駐車場、立体駐車場は、数が少ないので、探すのが大変かもしれません。
理由は、個人オーナーさんが所有している駐車場は、屋根なしが多いからです。
屋根付き駐車場にすると・・・
固定資産税や維持費がかかるので、月額料金を高めに設定しなければならず、価格競争に負けてしまいます。
また、屋根を付けるには、柱を設置しなければなりませんが、柱が邪魔になり、車が停めにくくなったり、駐車できる台数が減ったりします。
オーナーにとっては、税金面で安く、管理が楽な、平面式駐車場(青空駐車場)の方がメリットが多いというわけです。
屋根付きの月極駐車場には
- 立体駐車場
- 自走式立体駐車場
- 機械式立体駐車場
- ガレージ
- 高架下駐車場
と、様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
また、平面式駐車場(青空駐車場)と比較すると、月極料金が高めですので、その点も注意して選ぶようにしてください。